ここ最近20年間は毎年300~500店のペースで新刊書店が閉店しています。従来型の古本屋も店主の高齢化や後継者難で減少傾向に歯止めがかかりません。「毎日新聞」2015年2月27日付によると、地元に新刊書店がない自治体が全体の5分の1にあたる332市町村もあります。東京への一極集中やそれぞれの地域の人口の減少によって将来の生活基盤が失われる可能性がある「消滅可能性都市」と一致する自治体が多いのです。
もうひとつは希薄になりつつある人間関係と孤独です。現代は「個」というものが重視される時代です。家庭や学校、会社組織においても「個性」を伸ばすということが盛んに言われています。それ自体はいいことだと思いますが、一方で人間関係が表面的で希薄なものになってきています。ネット社会になり「つながる」時代になってきたと言われていますが本当に「つながっている」のでしょうか?人は一人では生きていけません。ファーストプレイスである「家庭」、セカンドプレイスの「職場」に加えてサードプレイスとして「ブックカフェ」のニーズが高まってきています。このような時代の変化が「ブックカフェ」の増加につながっていると考えられます。本とカフェは相性がいいことと小資本で開業できることもブックカフェが「増えている」大きな要因のひとつです。ではどんな方が開業しているのか???